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| 相談者 | 福岡市 I様 37歳男性 |
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| 相談内容 | 私共の相談用のお電話には、様々な相談のお電話をいただきます。その中でも実は結構多いのが、この「近隣トラブル」です。その一例をご紹介します。 もう随分前からの事なのですが、自宅マンションの駐車所に車を停めると、誰かにキズをつけられてしまうのだと言う。 これまでに3度、修理に出してキズを直してもらったのだが、多分またすぐに傷を付けられると思し、私の車だけを狙ってキズを付け、周りの車は無傷。 どうにか犯人を突き止めて、警察へ引き渡したい。 という事件から、車の状況など詳細な相談を聞くことになった。 |
| 調査提案 | ご依頼者が相談室へ見えて、詳しくお話を伺うと、今まで車に傷を付けられて修理に出したのは3度だが、傷を付けられた回数は10回以上と、かなり多いものだった。 話を聞いた探偵も、傷を付けられた車の写真を見て、この酷い状況に、多少怒りを覚えるほどだった。 探偵は、話を伺うに連れて、ご依頼者には犯人の予想が付いている様子であった為、その点について聞いてみると、「おそらく同じマンションの住民で、上の部屋の人だとは思うのですが、まだ証拠もないので断定できない。」との回答であった。 上の住民は家族で住んでいるようで、以前些細な事で文句を言われ、つい口論になったのだと言う。 探偵はご依頼者との詳細な打ち合わせの結果、ご依頼者が帰宅されてから、翌朝の出勤時間までの12時間、駐車車両付近で張り込み調査を7日間する事を提案。 映像を証拠として撮る事を中心に、車にキズをつける人物が現われたら、その瞬間を証拠として押さえ、車にキズをつけた人物の氏名、住所等を調査し、警察へ引き渡すなり、損害賠償請求を起こすなどの説明をし、調査実施に移った。 |
| 調査実行 | ストーカー実例集 調査は、実施してから1日目から5日目は不審な人物の影さえ現れず、6日目の金曜日に至った。 この日も、いつもと同じように21時より張込を開始し、翌深夜3時過ぎにも全く不審な人物が現われない。 本当に犯人は現れるのか? ご依頼者との打ち合わせの時に、この犯人の犯行パターンの情報を誤ったのか? もしかして相手に張込を気付かれているのではないか? 様々な憶測しながら、12時間の張り込みを調査員3人交代で続ける。 朝方9:30頃、マンションの前をフラフラとうろついている怪しい女性を確認。この女性は身長160?くらい、痩せ型の40代位の女性で、これまでの5日間の調査の中では最も不審な行動を取る人物であった。 しかも、その女性とはご依頼者と同じマンションで、ご依頼者の言っていた「一度、言われもないことで文句を言われた上に住む住人」で、これまでにも幾度か確認してはいたが、不審な行動等は見られなかった。 調査員は女性の行動を監視すると、不審な行動を取り、目線はご依頼者の車を凝視していたが、エントランスよりエレベーターに乗り、自宅へと入っていった。 調査員も「やはり何か怪しいな」と思った瞬間、再びその女性の自宅の玄関ドアが開き、両手に手提げバックとビニール袋を抱えた先ほどの女性が出てきた。 少し離れたところにいた調査員は、ご依頼者の車の隣に調査車両を止めていた調査員に連絡を取り、「もしかしたらだけど、今から降りてくる女性、気をつけて映像の方よろしく。」 ・・・・3分後、 同女性は依頼者の車付近に近づくも、傷をつけるというわけでもなく、またジッと車を見つめるだけで、駐車場の奥に止めてあった軽自動車へ乗って、またその場から立ち去っていった。 調査員は先程の女性の行動、雰囲気が明らかに不審であった為、本部に連絡を入れた所、本部の指示は、その女性に照準を合わせ、調査予定時間を延長するように指示を受けた。 再度本部からの連絡で、「ご依頼者には、ちょっともう少し様子を見たいので、できれば今日は車で出勤せず、他の交通機関を使ってもらえないでしょうか?と頼んだから、そっちは後3時間目安くらいの昼位までね。」 「頑張って」って・・・ (長時間の張込って結構きついんですよ! まあ本部の人間も辛さは分かっているでしょうけど・・・) 調査員は、肩こりとあくびを堪えて調査を続行する。 調査員は、ちょっと過酷な15時間張り込みの14時間目、先程の1時間後、10:30 着目していた女性が運転する軽自動車が再び駐車場へ戻ってきたのを確認。 女性は軽自動車を降り、ご依頼者の車両付近に。 周囲は人影も無く、駐車場内にも人が出入りする様子はなく、この女性は辺りをキョロキョロと窺う。 誰もいないのを確認しているのだろう。 先程にも増して様子がおかしい。 何かある・・・・。 調査員の持つカメラにグッと力が入ったその瞬間。 ご依頼者の車に近づいて行く女性は、右手に鍵の束を持ち、ご依頼者の車の運転席側フロントフェンダーからリアフェンダーまで、 「ガリ ガリ ガリ キィーーーー」 と、耳障りな音をさせ傷を付けたのだった。 しかもその女性は、悪びれた様子もなく、傷をつけた鍵を見て、鍵に塗装が付いたのだろう「フッ フッ」と息でゴミを飛ばすようなしぐさまで見せた。 勿論、調査員はその瞬間を音声と映像にて、証拠撮りする事に成功する。 女性は何も無かったように自宅マンションへ戻って行った。 |
| 調査終了後 |
この行為を映像に収めた調査班は、直ぐにご依頼者に報告をすると、薄々分かっていたのか、それほどの驚きもなく「やっぱりそうでしたか・・・。」というものだった。 ご依頼者の話しでは、ご依頼者はいつも自宅に帰宅する時間が遅く、「深夜に玄関を閉める音などがうるさい!」と、上の住人から文句を言われた事があるそうで、ご依頼者もその後は気をつけていたらしく、そんなに迷惑を掛けていたつもりは毛頭ない、という様子であった。 探偵も「上の住人」にも、何か言い分はあると思うが、あまりに卑劣な行動に、車の修理代の損害賠償金を請求するようにアドバイスした。 ただ、話合いが出来るのであれば、同じマンションに住んでいるもの同士、きちんと話をしたほうが今後にも差支えがなくなるのでは? と伝えた所、ご依頼者も大きなトラブルにはしたくないという事で、弁護士を介し損害賠償請求と話し合いの場を持つ方向性で話は決まった。 |
| その後 | 結局、「上の住人」の奥さんの犯行だったので弁護士を介すことは無く、翌日ご依頼者は上の階のご主人に事情を話したところ、最初はその内容を疑っていたのだが、写真の証拠なども見せると、「本当にすみません。修理代は必ず私が払いますので、申し訳ありません」と、真摯に謝罪されたそうです。 しかし、この奥さんはなぜそんな事をしたのかと言うと、この旦那さん曰く、「妻は育児ノイローゼで、度々カウンセリングにも行っているのです。本当はそんな妻ではないので、妻にはこのことは内緒にしていただけませんか?気分を害されたらすみません・・・・」とのことで、ご依頼者もそれ以上は何も言わなかったそうです。 尚、その後の話し合いで、車の修理代とご依頼者の引越し費用だけ、この旦那さんから支払ってもらい、ご依頼者が別のマンションに引越すという事で和解したそうです。 |